ENGAWA Project
前原にワクワクを、わたしたちで
「前原を学生街に」には通過点 | ミッション刷新にかかわるENGAWA Project発起人の想い
「前原を学生街に」には通過点 | ミッション刷新にかかわるENGAWA Project発起人の想い

設立から6年、わたしたちENGAWA Projectはミッションを刷新すると同時に、新しくコンセプトとビジョン・バリューを策定しました。ENGAWA Projectの発足からミッション刷新に至る経緯について発起人・松本崇人の思いをこちらの記事で紹介しております。お時間あるときにぜひお読みください。地域に育てられた私私は地域に育てられました。近くの工房のおじさんは、行くと必ずガムをくれました。アパートの一階、角部屋に住んでいた女性とは一緒に「ぷよぷよ」をして遊びました。目の前の芝生農家さんはいつも金柑をくれました。1つ1つは小さなことかもしれないけれど、とても温かな地域でした。そして、そこには必ず会話がありました。その人の思っていること、気にしていること、心配してくれること、されること。そして、生活もありました。毎日働く大人の姿が身近で、苦労する大人に、子どもながら「頑張っててすごいな」と思った記憶があります。そのつながりと情景の中で私は育ちました。残念ながら、その地域からは小学3年生の時には引っ越して、都会に移り住みましたが、学んだ言葉や、優しさはそのまま今になっても私の中にあります。 小学3年生の途中からは、地域のつながりが希薄な都会に住まい、大学生になる頃には、地域の中に住まう感覚はほとんどなくなってしまいました。一人暮らしが始まっても「隣の家の人の顔を知らない」はあたり前。それどころか、隣に人が住んでいることに1年間気づかないくらいでした。 私自身も、地域に根ざして生きたかったし、他の大学生にもそうあって欲しかった。キャンパスを飛び出して、身近な大人から学べることがたくさんあるはず。だから私は、iTOPという「学生と地域を繋げるまちづくり」を掲げる学生団体で代表を務めることにしました。前原を見つけるまでiTOPの先輩たちが残してくれた言葉の中で「学生と地域の大人がまちの居酒屋で飲んでいる景色を当たり前にする」という一言にものすごく共感していました。地域に育てられた私からすれば、理想的な情景です。居酒屋にいけば大人と話せる。その人が何をしている人で、何を頑張っていて、若い頃はどうだったのか、言葉を交わすことができる。道端では聞けないことでも、お酒の席なら深く話せるかもしれない。ただ、残念ながら大学の最寄り駅といわれる九大学研都市にはその余白はありませんでした。駅前の居酒屋はチェーン店で仕切りがあり、隣の人と話すのは難しい。個人経営の居酒屋さんも、とても綺麗な空間ですが、隣の人に話しかけるのは少し憚られます。どうやったら、学生とまちの人が普通に話せる景色を作れるだろうか、そう悩んでいました。そんな時に、たまたま寄ったのが前原でした。iTOPの代表として要件があって、前原に行ったとき、商店街にいくつもの居酒屋さんを見つけました。私はその当時、1人で居酒屋に行ったことがありませんでした。だから、いつかやろうと思っていた1人飲みに、この場所で挑戦することにしました。とても緊張したことを覚えています。「いち」というお店が初めて1人行ったお店でした。私の緊張は、のれんを潜ったと同時に消え去ることになります。カウンターに座っていたおじさんがこちらを見て「お!にいちゃん若いね!1人?こっちで飲もうよ」と速攻で指定席を作ってくれました。すごい。ずっとできなくて悩んでいたことなのに、5秒で解決しました。ENGAWA Projectの始まりそこから、「前原に学生を連れてくること」を決意します。学研都市では難しかった景色もこのまちなら実現できるかもしれない。学生時代は「筑前前原」駅にイメージはなく、JR筑肥線の学研都市より10駅向こう=他県くらいの感覚でした(実際には4駅隣で同じ県内)。大学生の2年生になるまで、全く印象はなく、知らないまちでした。2018年10月1日、強烈な大家さんとの出会いもあり、前原に引っ越します。そして翌日の10月2日に、ENGWA Projectを設立しました。その当時、私は大学3年生でした。ここで掲げたのが、「前原を学生街に」という言葉。「遊ぶ」「過ごす」「働く」「学ぶ」そして「住む」。前原に大学生が居て、まちとの距離が近い情景をイメージして掲げた言葉です。そこからたくさんのプロジェクトが立ち上がりました。まず最初に始めたのは、みんなの友達の家「TD9」。学生が1番いるのはやっぱり友達の家です。だから、みんなが遊べる友達の家(学生寮)を作ることにしました。次に始めたのは学生居酒屋。学生とまちの大人が話しながら飲める場所を作りました。そして、もっと大学生の近くにアートがあって欲しくてギャラリーを始め、縁があって2つ目の学生寮「AD9」とゲストハウスを始めました。まだまだたくさん取り組みをしていますし、していく予定です。活動を大学生のものにするために取り組みを「してく予定」などと、あたかも自分がやっているように書きましたが、実際は全て学生たちがやっています。私は創始者という立場ですが、学生たちの活動を邪魔しないように必死です。私が大学3年生のときにイメージできていたのは「学生がこのまちに来たら、何か面白いことが起こるのではないか?」という期待です。実際の社会効果やまちに起こる具体的な変化までは想像できていませんでした。6年間活動を続けて、少しずつ「前原を学生街に」したその先にある景色が見えてきました。だから、このタイミングで全てを学生のものにすることにしました。団体のミッション、ビジョン、バリュー(MVV)という脊髄にあたるところを、学生たちが自分で決めることで、本当の意味でENGAWAを学生のものにできると考えました。 そこから、5回のMission会議を行いました。私は、会議の構造だけ決め、口を挟まず、書記に務めました。その中ででてきた一言一言が素敵すぎて、まとめるのが本当に大変でしたが、なんとか学生たちの言葉を形にすることができました。どうしても、MVVには入りきらず、コンセプトという形で「すきにするまちづくり」という言葉を残しました。「まちの人にもっとまちを好きになってほしい」ー大学2年の女子学生からでてきた言葉でした。こんなに立派なことを考えられる学生たちです。何かに思考を縛られる必要はないだろう、そう思って「すきにしてほしい」という2つの意味を持たせました。私が大学3年生のときには思いつかなかった景色です。大学生はこのまちに、「すきに」学生生活を謳歌しにくる。このまちの資源を使って、何かあたらしいことにチャレンジしてみる。その結果、それが、住む人と、活動した大学生の「このまちがすきだ!」という気持ちにつながるのであれば、それは素敵なことだと思います。そんな気持ちを持って、10年以上残るコンセプト、ミッション、ビジョンを変更しました。刷新したミッションと、新しくコンセプトとビジョン・バリューはこちらからご覧いただけます。

2025.03.23

ブログ

3月15日(土),16日(日) 深淵のカシスシャーベットにて「blue connect exhibition」を開催します
3月15日(土),16日(日) 深淵のカシスシャーベットにて「blue connect exhibition」を開催します

本日から2日間、深淵のカシスシャーベットにて平原光さんの個展「blue connect exhibition」を開催しています。平原光さんは佐賀を拠点に活動されているアーティストさんです。誰が見ても笑顔になったりほっこりしたりする絵で社会を明るくしたいという想いのもと、日々「かわいい」に焦点を当てた絵を描かれています。今回の展示会では平原さんがの好きな色で、糸島を象徴する青をテーマにしています。この機会にどうぞギャラリー深淵のカシスシャーベットまで足をお運びくださませ。開催概要日 時: 2025年3月15日(土),16日(日) 両日11:00〜17:00場 所: ギャラリー 深淵のカシスシャーベット(〒819-1117 福岡県糸島市前原西4-6-22 2F)入場料: 無料アーティスト: 平原光運 営: ENGAWA Project※駐車場はございませんので近くのパーキングをご利用下さいませ。ワークショップではお一人様1500円で来場者された方の似顔絵を描かせていただきます。また、青色のチャームやお洋服でご来場いただけますと、ステッカーのプレゼントがあります。イベントの概要はギャラリーのInstagram等で更新してまいりますので、ぜひご確認ください。深淵のカシスシャーベット Instagram (@cassis_sherbet_in_abyss)皆さんの展示会へのご来場を心からお待ちしています。

2025.03.15

イベント

ENGAWA Projectって?

前原を学生が挑戦するまちに

福岡県糸島市は県最西部に位置し、移住地や観光地として人気を集めています

中でも糸島の玄関口である前原地区は江戸時代に唐津街道の宿場町として栄えその趣をいまに残しながら新しい店やイベントも増え活気づいています

わたしたちは前原地区とここで挑戦する学生のためにあり続けたいと考えています

前原に住む人に新しい風と活気を与えること
挑戦したい学生の居場所をつくること
前原に住む人と学生の接点をつくること

活動を通して、より魅力と活気のある前原を創り上げることに貢献してまいります

若者の一歩が、まちを大きく変える

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地域のためにできることを

大学生として地域のためにできることでまちの活性化に貢献してまいります。イベントの企画・出店やボランティア、プロジェクトへの参画などお気軽にご相談ください。
またシェアハウスTD9やAD9への入居、ゲストハウスAD9への宿泊に関しましてもこちらからご相談いただけます。内容を確認のうえ、担当者から折り返しご連絡をさせていただきます。